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ひとりアルバム談義② [雑感]


小さなラジカセが我が家にやってきたお話を昨日書きました。
今日はその続きです。

聴く音楽を自分で選択し始めた10代前半~20歳前半位までが多分一番ひたむきに
そして純粋に音楽を聴くことを楽しんでいた時期だったのではないかな?と思うのですが
カセットデッキが壊れる数年前まで特に繰り返し繰り返し聴いたテープは
15歳~18歳くらいまでの間に録音したものが多いです。
その時期特にアルバムを聴きこんでいたアーティストである
RCサクセション、佐野元春、松任谷由美らの曲がそれにあたるのですが
その頃から30年近い年月が経ち、音の良い音楽に耳が慣れてしまっているにも関わらず
レコードのノイズ等もそのまま録音されているこれらのテープを時々無性に聴き返したくなるのです。


ただ、ユーミンだけはもし今初めて彼女の曲を聴いたとしたら
あの頃みたいに入り込むことは無いだろうし
そもそも好きにならないだろうなと思いながら聞いています。
今の感覚で好きにならないだろうと思うのは、ちょっと客観的に聞いてみると
恥ずかしく感じてしまう事があるからです。(すごく失礼なことを言っておりますが…(^^;)
でもあの頃はそんな風に思わずに聴いていて
今でも曇った日や寒い日、雨の日などに聴き返したくなるんですよね。
あの頃と今では一体何が違っていて
違っているのに何が今もなお私の心を惹きつけるのだろう?と急に不思議に思いました。


私が当時ユーミンの曲を好きになった理由は歌詞にハッとさせられることが多かったからです。
言葉の選び方にドキッとしたり、上手すぎる!と感動したりしていたのです。
でも、15歳ではまだひよっ子ですから 自分なりに一生懸命生きてはいますが
人生も恋愛も本当のところなんて分かるわけもなく
大人っぽい歌詞の意味はちゃんとは理解してはいませんでした。
そして後から あ!あれってこういう意味だったんだ?!と突然分かったりしていたのです。
それでも、子供なりに心ときめく言葉との出逢いに歓びを感じていたのでした。

でも、今の感覚でユーミンの歌詞に出会ったとしても素直に歌詞が耳に入って来ない気がして
同じ歌詞なのにその良さに気づけないだろうなと思うのです。
多分柔らかな感受性を持ったその頃に心の中に入って来たものだから
今でもその時の感覚にスッと戻っていくことが出来るのではないかと思いました。

いつだったか当時聴いていた曲をTVのライヴ放送で見る機会があったのですが
その時は何も心が反応しませんでした。
その事はユーミンの曲に限らず、単に同じ曲を聴けば心が動くわけではないと言うことを
教えてくれていたのだと今になって思います。


どうやら当時感動しながら受け取り
私の中に今でも深く浸透している感覚を呼び覚ますスイッチは
アルバムで、当時聴いていた曲順通りに聴くことによってのみオンになるようです。
そうして自分の中で再生される何かを再び味わいたくて
(それは思い出とも違うもので、こういうものですとハッキリ言い表せないものです)
こんなに長い年月が経った今でも時々彼らの曲をアルバムで聴き返したくなるのではないかと思います。

多感な時期に吸収したものは特別な形でいつまでも自分の中に残り続けるものなのですね。
その時期の過ごし方をもっと考えていたなら
音楽以外にも何かが残っていたかもしれないと考えなくもありませんが
残念なことにその時にはその時期のスポンジのような吸収力の価値を分からないまま
足早に通り過ぎていたんですよね。
計算することなくただひたすら夢中になっていたものが結果自分の中に残っていて
そんな風にして得たものだからこそ、それが大切なものなのだと思えるのかもしれませんが。。。

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