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小さな哲学者たち② [movies]


前回の続きです。

愛・死・自由とは? 男女・人種・動物と人間の違い
頭がいいってどういうこと? 大人の方が子供より優れている?等
色々なテーマが用意されていました。
そして、子供達の意見は理由までは説明できない可愛らしいものから
驚く程大人っぽかったり論理的だったりするものまで様々でした。
いくつか印象的な場面があったのでご紹介したいと思います。

『頭がいいってどういうこと?』という質問に対して色々な答えが出て来ましたが
特に印象的だったのは一人の女の子のこんな発言です。
「○○はいつもタレント気取りよ」

一見頭の良さとは何の関わりもなさそうな答えでしたが
この時先生は、「質問とどういう関係があるのか説明してみて」と言いました。
すると、こんな会話が展開したのです。

「ピンクのコートで美人のつもりに・・・」→「頭の良さと関係が?」
 →「お兄ちゃんが、スターを気取るのはバカだって」

この意見に対して別の子も
「スターを気取るのはうぬぼれている。
 自分はスターのつもりでも他の人はそんなのどうでもいいと思ってる。」と発言しました。

このようにちゃんと話を聞いてみると
誰かの批判になってはいますが
その子なりにテーマと繋がっている発言をしていたのでした。
もしも先生が「それは関係ない話でしょ?」と一蹴していたなら
その発言の奥にあった真意は分からずじまいですし
発言した子も話を最後まで聞いてもらえずガッカリしたことだろうと思います。
どういう関係があるのか説明させた先生の指導は素晴らしいと思いました。

また、死について話し合っていた時の議論も興味深かったです。
『人が死んだらみんなの頭や体はどんな感じになる?』という質問が投げかけられると
「ママが死んだら自殺する。」と言った子がいました。
それに対して「あなたのパパが淋しがるわ」と言いう意見が・・・
すると自殺すると言った子がこう反論しました。
「妹が二人いるもん!」
その意見に対してはこのような反論が・・・
「あなたを恋しがるわ!」

そう言った子は一人一人が親にとっては特別な子であり
たとえ妹が何人いても
その子の代わりになどならないということを理解しているのでしょう。
そして、別の子からもこのような意見が出ました。
「死んでしまったら生き返れない。
 ママが死んだらパパと一緒にいてあげなきゃ。
 ママは心の中に残るからいつでも思い出せる。」

その他印象的だった意見は以下の通りです。
愛や恋についての意見はとても現実的で驚きました。

・結婚することがいいこととは限らない
・謝れないと恋は終わってしまう
・一生愛することはできない 
・パパは障害を持っているけれど、私もパパもそのままのお互いが好き
・自由とはちょっとひとりになれること。息抜きができて優しくなれること。
・どうして貧しい人は貧しいままなの?
・死んで天国に行くのは皮膚ではなく魂で、魂とは目には見えなくて青いものでお腹から出る。
・私は4歳の時は何も考えられなかったけど5歳になったらできるようになった。
 来年はどうなっているか分からない。

どんなに小さくても色々なことを感じたり理解したりしていると分かっていたつもりだったのですが
このようにハッキリと言葉で表現された子供達の気持を聞いてみて
改めてその思慮深さにハッとさせられました。

何かを見聞きした時に、それを鵜呑みにすることなく自分の頭で考える習慣を身につけることや
自分の意見が周りと違うのではないか?と恐れることなく
人に伝えようとする気力を育むことはとても大切だと思います。
日本でも小さな子供達がこのような教育を受ける時代が訪れることを願います。

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コメント 8

akipon

僕には子どもがいないので、現在の教育現場を全く知らないのですが
恐らくこのような教育方法はされてないのでしょうね。
そもそも子どもって、案外いろいろ考えてる気がするんですよ。
言葉足らずだったり集中力が散漫?のせいで、なかなか伝わりにくいだけで。
言わずもがなとても多感でしょうし。なので、そんな子どもの意思を汲み取れる
教育者の役割って非常に大きいと思うのですよね。
学校が今どんななのか、だんだん心配になってきました(笑)
by akipon (2013-01-15 01:19) 

おかぴょん

なるほど、すばらしい!

この子供たちがいつまでも純粋な心を持って

成長して欲しいと思います。

どんな先生に出会うかで、子供の未来は

大きく変わってきますねえ。


by おかぴょん (2013-01-15 07:07) 

ken

小さい頃からthinkを意識するように教えられると大分変るでしょうね・・・
by ken (2013-01-15 15:08) 

Sizuku

akiponさん、こんばんは^^
コメントありがとうございました。

akiponさんが書いて下さったこと
その通りだなぁと、肯きながら読ませて頂きました。
きっと個人的には子供の意思を汲み取ろうと日々努めていらっしゃる先生が
世の中には沢山いらっしゃることと思います。
でも、もしもこのような授業が公式に行われるようになり
子供達が考えることや伝えることを学びはじめたら
学校の中だけでなく、家庭での会話の質もおのずと変わらざるを得なくなりますし
世の中にも変化があらわれるのではないかと思います。
日本人の美徳である、謙虚な姿勢も大切にしながら
自分の気持を伝えようとする力を育てる取り組みがあってもいいのではないかなと
映画を見て思いました。
by Sizuku (2013-01-15 22:36) 

Sizuku

おかぴょんさん、こんばんは^^
続きを読んで下さり、ありがとうございました。

本当ですね。
小さな頃にどんな先生に出逢ってどんな教育を受けたか
それは大きな影響を子供達に与えることですよね。

何人かの子供達は、小学生になって哲学の授業が無くなることを淋しがっていました。
考えることが好きだから、これからもパパやママと哲学を続けていくと言っていて
授業がなくなっても習ったことがお終いにならないところが素晴らしいなと思いました。
by Sizuku (2013-01-15 22:52) 

Sizuku

Kenさん、こんばんは^^
コメントありがとうございます。

そうですね。大きな差が生まれると思います。
そして、小さなころからというところが大切なポイントなのではないかと思います。
by Sizuku (2013-01-15 22:57) 

sae

おはようございます^^
いやぁ。。何よりも4.5歳の子の発言や考えとは思えない。
と・・思った私ですが。
そもそも・・・そう思うことが、そんなに小さな子にたいした考えはないだろう。という決めつけなのかもしれないなぁ。。
なんて、考えさせられたりしましたよ。
個としての考えやキモチをくみ取ったり、引き出したりすることは大切なのですね。
そこには、私のような決めつけはあってはいけないな。と^^;

by sae (2013-01-16 08:03) 

Sizuku

saeさん、こんにちは^^
お忙しい中いつもお立ち寄り下さり、コメントをありがとうございます。

私も同じこと思いました。
4~5歳の子がこんなことまで考えているの?と・・・(^^;
そして、自分のそういう感覚にドキッ!としました。
小さな子の考えが及ぶ範囲はこのくらいなのでは?と勝手に想像して
決めちゃっていたから驚くのだろうなぁと思ったからです。

この映画を見なければ、そういうことにも気づかなかったような気がして…
自分自身に引き寄せて考えてみると、小さかった我が子への対応が恥ずかしくなり反省しました。
そして、子供との会話だけでなく、コミュニケーションについても考える機会になりました^^
by Sizuku (2013-01-16 13:00) 

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