小さな哲学者たち [movies]
「お誕生日会じゃない、これは考えるためのろうそくよ。
火は疑問の答えを探し出す合図、答えを出す手助けをしてくれるの。」
先生は小さな声でささやきかけ
子供達は静かに座って先生の言葉に耳を傾けています。
一本のろうそくに火を灯して始まる哲学の授業。
それは、テーマに沿って考えること
人の意見にも耳を傾けた上で更に考えてみること
そして再び自分の考えを伝えること
そのような時には誰かの意見に賛成なのか反対なのかを伝えてから
その理由を説明するのだということを
実際に意見交換を繰り返すことで学ばせるとても高度な内容でした。
そしてその対象になっていたのが4~5歳の子供達です。
フランスの公立幼稚園の園児に哲学の授業を行った模様を
2年間にわたって収録したドキュメンタリー映画『小さな哲学者たち』は
小さな子供達の中に存在する考える力の素晴らしさと
自分の考えを伝えようとする正直でストレートな姿を映し出していました。
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「僕が目を瞑ると頭の中に何かもやもや 何も見えないよ。」
「僕はね、美味しいものが見えるよ。」
「君は? 頭の中に何がある?」
ペープサートを導入として
『自分の頭の中には何がある?』と考えさせるところから始まった授業。
”脳” ”記憶” ”パパやママ” など、様々な答えが子供達の口をついて出てきました。
「私(先生)が何か課題を出すとみんなは頭で何かをする。何をするの?」
→「記憶を働かせる!」
「そうね。頭の中にあるものを働かせることを何と呼ぶのかしら?」
→「考える」
「そうね。考えることが必要なの。
それじゃ、私達が頭の中で考えたことは目に見えるかしら?」
→「見えない!」
「(目には見えない)考えを人に知らせるには?」
→「口を開ける」「開けて出す」「話す」
このように、考えるということの定義や
考えたことを人に伝えるにはどうしたらいいかという
この授業を始めるにあたって押さえておかなければならないことでさえ
先生が一方的に教えるという進め方はしていませんでした。
はじめは先生が質問をして子供達が各々の意見を言うという形で授業は進みます。
それを繰り返すことで自分の頭で考えることを促し
子供達の中から答えを引き出す役が先生でしたが
だんだんと回を重ねるごとに、先生が最初の質問を投げかけると
誰かが答えたことにまた誰かが意見を言い・・・と
どんどんディスカッションの輪が広がって行きました。
時々混線してしまうので、そういう時は先生が上手に整理をするのですが
子供達が主役になって活発な意見が交わされるようになっていく様子は目を見張るものがありました。
②につづく・・・
4、5歳の子供たちに・・・・・
すごい!
はやく②が読みたい。\(◎o◎)/!
by おかぴょん (2013-01-12 06:06)
4・5歳の子というのには驚きました。
そのくらいの子の方がストレートな言葉が出てきそうですね。
考えること。伝えること。って、今の子たちは苦手な子が多い気がします。
色々と便利になったことも関係しているのかなぁ。なんて思うんですけどね。
そう思うと。。私もこうして便利になったことで・・あまり考えなくなったことも多いかもしれないわ^^;
続きも楽しみにしていますね。
by sae (2013-01-12 09:00)
おかぴょんさん、こんばんは^^
続きを楽しみにして下さってありがとうございます♪
12月の一か月を不定期更新で過ごしてみて、そのゆるりとした感じに味を占めてしまった私は
今年の更新のペースはどうしようかな?と現在考え中です。
とりあえず2日間を開けての定期更新で行ってみようかと思っておりますので
ごめんなさい・・・次は月曜日なのです(^^;
>園児たち
本当にすごかったんですよ!(^^)
この年齢の子が?と思うような発言が沢山で・・・
もちろん興味なさそうにしていたり、隣の子に話しかけちゃったり
こっそり喧嘩をしている子もいるのですが、それでもちゃんと座ってはいるんです。(笑)
そういうところにも感心してしまいました。
私が知っている幼稚園の教室の雰囲気と全然違っていたものですから・・・(@ @)
引き出し方次第で如何様にもなる子供達の表現力の素晴らしさを
目の当たりにしたような気持です。
by Sizuku (2013-01-12 17:58)
saeさん、こんばんは♪
コメントありがとうございます^^
はい、すごくストレートでした。
好きな子を否定するような内容でも
自分が本当に思ったことなら言ってしまうところがシンプルだなぁと思いました。
>考えること、伝えること
本当に・・・便利になってしまったことも一つの原因だろうな~と思います。
PCや携帯に文字変換をお任せしているので、どんどん漢字が書けなくなっている自分のことをとっても、脳を使っていないなぁと思いますから(^^;
そして、大人が子供に対してこうあって欲しいと願う在り方も違うのかもしれないですね。
日本では、先生の言うことをそのまま実行する子が良い子とされるじゃないですか?
そして自分の意見を堂々と言う子に対して、学校では風当りが強いような気がして・・・
少なくとも自分の時はそうだったなぁと思います。
だんだんと教育環境も変わりつつあるのでしょうが
あまり自分の頭で考えることを要求されない環境で育っていることと
人と違う意見や自分の意見をはっきり言うことを嫌う風潮が、考えることや伝えることの力を育めない原因かな?とも感じています。
続きも読みにいらして下さるとのこと、とても嬉しく思います。
ありがとうございます(^^)
by Sizuku (2013-01-12 18:23)
僕もこの授業を受けていたら・・・
なんて真っ先に思いました(笑)
昔から未だ自分の考えを相手に伝えるのが下手なんですよ・・・
空想・妄想?はよくするのですが、上手くアウトプットできない。
たとえ日本でこういう授業を行っても、今更手遅れ?(苦笑)
by akipon (2013-01-13 23:45)
akiponさん、おはようございます^^
コメントありがとうございます。
つい30分程前から雨が雪に変わりました。
まるで紙吹雪が舞っているようで、ちょっとワクワクします(^m^)
akiponさんは決して伝えることが下手ではないと私は思うのです
が・・・^^
こんな授業、受けてみたいと思われましたか?
私はすごくそう思いました。
自分の本当の考えを言ったり本当の気持で行動しても受け入れられるような雰囲気が
学校にあったらなぁ・・・と、特に小学校の頃を思い返してみるとそんな想いがよぎります。
5・6年の時は、先生の意見に反対するようなことを言うとすごく叱られるのに
自分の意見を言わないことが許されないような雰囲気の中で過ごしていまして
意見は言っても本音は先生がどう反応するか恐ろしくて言えないんですよ。
そんなことは知ったことではないと、強気で先生とやりあっている子も中にはいましたが
ほとんどの子は先生の気に入る答えはどれかな?先生が気に入る行動はどんなかな?
といつも考えていて・・・私は早く卒業したいとずーっと思っていました(^^;
もしも日本で就学前の子にこのような授業をするようになったとしても
そうすぐには結果は出ないのではないかな?と思いますが
それでも手遅れということはないのではないかと私はちょっぴり期待したい気持です。
いつものことですが…
最後にakiponさんの記事の感想を書かせて下さいm(_ _)m
学校の裏庭の最後のコメントと、コカコーラのペットボトルと海のお写真にぐっと心掴まれてしまいました^^
by Sizuku (2013-01-14 10:18)
Sizukuさん、こんばんは。
すてきな授業ですね。この映画、見てみたいです。
子供自身で考えさせる授業ってとても大事ですよね。
こういった丁寧な指導ができる先生がもっと必要なのだと思います^^
by yuki-.- (2013-01-14 20:01)
yukiさん、こんばんは^^
コメントありがとうございます。
とても素敵な授業でしたので、是非機会がありましたら見て頂きたいです。
レンタルショップにもあるといいのですが・・・
DVDにはなっているようです(^^)
本当に・・自分自身で考えさせることは大切ですよね?
情報も、本当にそうなのか?と考えてみる習慣がないと踊らされてしまいますし。
yukiさんがおっしゃっているように、丁寧な指導ができる先生が増えて欲しいなぁと強く願います。
そして、学校ばかりに期待するのではなく、家庭での会話の質も重要だと思いました。
by Sizuku (2013-01-14 23:59)