Message from lavender [from inner wisdom]
うつむいた心を抱え うつろな気持で歩いていると
突然ふわっと優しい香りに包まれ
一瞬にして意識のピントが心の痛みから外された
まだ雪が残る道端に
ひっそりと佇む香りの元に花はついておらず
どこからそれがやってくるのかすぐには分からなかったけれど
その存在感は圧倒的だった
私の心の一部は痛みを抱えたまま慰められ
ひどく打ちひしがれているこんな時でさえ
まだ心地良い香りに反応できる余裕が残されていたことに気づく
『その問題があなたの全てではない
もしもそう感じているなら
自分が作った檻に自ら閉じこもり
周りの様子を見ようとしていないだけだと気づいてほしい
物事のどこに意識を向け 何にピントを合わせるか
それを決めるのはあなた自身だ
あなたが見たものがあなたの世界を創る
もしそうであるならば
あなたはこの出来事の中に何を見ようとするだろうか』
道端のラヴェンダーは
言葉の代わりに静かに強く香りを放ち
私の心にそう問いかけていた