something special [心に響いた言葉]


だれかが、なん百万もの星のどれかに咲いている、たった一輪の花が好きだったら
その人は、そのたくさんの星をながめるだけで、しあわせになれるんだ。
そして、<ぼくの好きな花がどこかにある>と思っているんだ。
それで、ヒツジが花をくうのは、
その人の星という星が消えてなくなるようなものなんだけど、
それもきみはたいしたことないっていうんだ。

                サン=テグジュペリ作 『星の王子さま』より 

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ずっとずっと昔のことです。
たしか小学4年生くらいだったと思います。
友達が手に入れたばかりの『星の王子さま』の本を見せてくれました。
美しい挿絵が入ったハードカバーの箱入り本で
本の美しさに心を掴まれてしまった私は早速本屋さんに向かい
お小遣いで買えるソフトカバーの岩波少年文庫を買い求めました。

でも、まだその頃はお話の内容はよく分かりませんでした。
不思議なお話だなくらいに思っていたのです。
ようやくこの童話の素晴らしさに気づいたのは中学校を卒業する頃でした。

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。 
 かんじんなことは、目に見えないんだよ

キツネが王子さまに話して聞かせた
誰かにとって ”特別な何か” になることについてと上記の言葉が
その時の私の心を大きく動かしました。
そして、あの時感じた気持は今も心の奥に大切にしまわれています。

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