きっかけ [やまとうた]
新しき流れの中に入らむと窓開け放ち風招き入れ
さようならかすかに残る君の跡消したくないというこの想い
ジャンプ台古き自分を飛び越える機会となりし朔旦冬至
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先日突然訪れたkano(愛犬)とのお別れから今日までの間
ふと気づけば心ここに在らずで
なんとなく一日を終えている時がありました。
そんな暮らしの中にあって
日に日に薄れゆくkanoの気配
この家に彼女が居た頃の感覚が
私の中から跡形もなく消えていく事が怖くて
それを繋ぎとめようと時の流れに抵抗していたのです。
でも本当は分かっています。
それは執着であって愛ではないと...
そろそろ潮時だなと感じていました。
少し話は遡りますが・・・
火葬場での出来事です。
最後のお別れを終えて炉の扉が閉められた時
一瞬にしてスイッチが切り替わり
パチンという音まで聞こえた気がしました。
あんなに胸が張り裂けそうだったのに
良い意味で諦めがつき
ようやく現実を受け止める事が出来たのです。
自分では断ち切れない想いを抱えている時は
気持の区切りをつけるために
きっかけとなる何かが必要なのだと気づかされました。
これから少しずつ伸びてゆく陽の光と
新たに始まる自然のサイクルに心を同調させたことで
kanoも私も自由になる道を歩き出そうと心が決まった今日...
今年の冬至はそんな一日でした。