問い [in a dream]

私は夢をほとんど見ない。
一年間で見た全ての夢をかき集めても
両手に余りある程の少なさだ。

...と、本当はそう断言してしまいたいのだが
夢を見ないという表現は間違っているのかもしれない。
なぜなら子供の頃に読んだ本には
”人は毎日夢を見ている” と書かれていたからだ。
”夢を見なかったと感じるのは
ただ見た事を忘れているだけ” なのだそうだ。

すると私はほとんど毎日
見たはずの夢を綺麗さっぱり忘れているのだろうか?

まだ新しい年が始まったばかりだというのに
そんな私にしては珍しく
夢を忘れなかった朝が訪れた。


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葡萄棚の下に木製のテーブルと椅子が置かれている。
場所は高台のようだ。
~実際にはそのような風景は見えていないがそういう感じがしている~

心地良い風が吹き抜けるその場所で
私は椅子に腰かけ寛いでいて
ああ、なんて気持のよい場所なのだろう
だけど私はどうしてこれまで
家族や友人と
ここでの時間を愉しまずにいたのだろう?
・・と不思議に思っている。

だって・・・
こんなに素敵な場所があることを知らなかったのだもの
仕方ないじゃない?

いやいやあなた、何を言っているの?
ここはあなたの家の一部でしょう?

え?そうだったの?

~頭の中でいくつかの意見が飛び交う~

よくよく考えてみると
確かにここは私の家の一部だった。
だからこの場所を知らないなんて・・
そんなはずはない。
それなのに
初めてここに来たと感じるのは何故だろう?

もう一度よく考えてみると
ぼんやりとした記憶の断片が
どこからともなく意識の表面に上ってきた。

・・・!!!

忘れてしまって無いと信じていると
本当に見えなくなってしまうのだろうか?
毎日見ているはずなのに
見ていないと感じてしまう夢のように・・・


”目の前に在るものが
見えなくなってはいないかい?”

”持っているのに
持っていないと思い込んでいることは
他にはないかい?”

”既に持っているものを大切に生かして
人生を愉しんでいるかい?”


目覚めた時
誰かにそう問われたような気がした。


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新年、明けすぎてしまいました(^^;
大変間が抜けておりますが
本年もどうぞ宜しくお願い致します<(_ _)>


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