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問い [in a dream]

私は夢をほとんど見ない。
一年間で見た全ての夢をかき集めても
両手に余りある程の少なさだ。

...と、本当はそう断言してしまいたいのだが
夢を見ないという表現は間違っているのかもしれない。
なぜなら子供の頃に読んだ本には
”人は毎日夢を見ている” と書かれていたからだ。
”夢を見なかったと感じるのは
ただ見た事を忘れているだけ” なのだそうだ。

すると私はほとんど毎日
見たはずの夢を綺麗さっぱり忘れているのだろうか?

まだ新しい年が始まったばかりだというのに
そんな私にしては珍しく
夢を忘れなかった朝が訪れた。


☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆


葡萄棚の下に木製のテーブルと椅子が置かれている。
場所は高台のようだ。
~実際にはそのような風景は見えていないがそういう感じがしている~

心地良い風が吹き抜けるその場所で
私は椅子に腰かけ寛いでいて
ああ、なんて気持のよい場所なのだろう
だけど私はどうしてこれまで
家族や友人と
ここでの時間を愉しまずにいたのだろう?
・・と不思議に思っている。

だって・・・
こんなに素敵な場所があることを知らなかったのだもの
仕方ないじゃない?

いやいやあなた、何を言っているの?
ここはあなたの家の一部でしょう?

え?そうだったの?

~頭の中でいくつかの意見が飛び交う~

よくよく考えてみると
確かにここは私の家の一部だった。
だからこの場所を知らないなんて・・
そんなはずはない。
それなのに
初めてここに来たと感じるのは何故だろう?

もう一度よく考えてみると
ぼんやりとした記憶の断片が
どこからともなく意識の表面に上ってきた。

・・・!!!

忘れてしまって無いと信じていると
本当に見えなくなってしまうのだろうか?
毎日見ているはずなのに
見ていないと感じてしまう夢のように・・・


”目の前に在るものが
見えなくなってはいないかい?”

”持っているのに
持っていないと思い込んでいることは
他にはないかい?”

”既に持っているものを大切に生かして
人生を愉しんでいるかい?”


目覚めた時
誰かにそう問われたような気がした。


☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆

新年、明けすぎてしまいました(^^;
大変間が抜けておりますが
本年もどうぞ宜しくお願い致します<(_ _)>


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かつてのわたしへの言葉 [in a dream]


2~3歳の子供を2日連続で預かっていた。
私が身を置いている場所は大所帯で
共に住まう人達はどうやら自分の家族ではなさそうだ。

子供を預かったと言っても私自身がという訳ではなく
私が身を置いている場所が・・という事らしく
別段その子のお世話をする必要があったわけではなく
こちらにいる子供達と好きに遊んでいる様子を遠くから見ているような感じであった。

2日目、どこかへ向かう道の途中でその子の家のおばあちゃんと会ったので挨拶をすると
「昨日は帰宅があまりにも遅すぎた(23時を回っていたらしい)ので
 今日はもう少し早く帰宅させて下さい」と頼まれた。

「ええ、もちろんです」と約束し、別れたのだが
用事を済ませて帰ると何やら面倒なことが起きていて
みながその対応で手一杯になり、私もすっかりおばあちゃんとの約束を忘れていた。
そしてふと気づくと時間は23時を少し回ったところだった。
冷や汗が背中を伝った。あれだけ約束したのに・・・
こんなに大切な約束をどうして今まで忘れていたのだろうか?と自分を責めた。

怒っているだろうな・・・約束を守れない人だと思われているだろうな
どうしよう?なんて説明すればいいのだろう?と高速回転している頭で考えたが
いや、もう弁解のしようがないと諦める。
実際に約束が守れなかったのだからまっすぐな気持で謝るしかないのだ。
そう腹を据えて子供を連れてその家の呼び鈴を押した。

出て来たのはおばあちゃんではなくその子の母親だった。
足早に私のもとへやってきて乱暴に子供を自分の元へ引き取った。
そしてふと我に返り、子供への申し訳なさから泣いてしまった。

ああ・・・まずい 私のせいだと思った。
彼女の気持が痛い程伝わって来たからだ。
彼女が怒りの矛先を向けたいのは私なのにそれが出来ず
怒りに任せて子供を乱雑に扱ってしまったことを悔いているのだと。

「どうか自分を責めないで下さい。
 毎日一生懸命に生き 子育てだって真剣そのものじゃありませんか」
 
気づけば私も泣いていた。
そして、思わずこんな言葉が口をついて出ていた。
本当は第一に謝罪するべきなのに・・・

そう思う一方でこの場に不適切なこの言葉は
かつての自分にあてたエールなのだと気づいてもいた。
合わせ鏡のように見せられた彼女の姿を通してかつての自分を見つめていたのだった。

普段意識上に上ってくることはあまり無くなっていたが
子供達が自分を求めていた時に充分に応えてあげられなかった事への後悔や
自分のとった行動・言動に対しての怒り等
子育てにまつわる罪悪感が自分の中に色濃く残っていることも同時に分かってしまった。

そのこと気づいた途端、そういった感情を真正面から見つめ
そうせざるを得なかったその時の自分を理解し、許してあげたいという気持に包まれた。
ずっとそこに縛られ続けていた自分の一部を自由にしてあげる機会が
とうとうやってきたのだと感じたからだ。
そして後悔ばかりの出来事から学ぶべきこと学び、感謝して次に生かしたいと思っていた。
人間だからまた同じ過ちを繰り返すかもしれないが、その時は前より早く気づけるだろう
気づいたらそこからまた軌道修正すればいいのだと。

だからもう怖がる必要はない。
無意識に見ないことにしてきたものと対峙し、光を当て
その時の自分も充分頑張っていたのだという事を理解したい
そうしてどこかに置き去りにしたままだった私の一部を今の私と統合させたいと
目覚めたばかりのボンヤリした頭で考えていた。


utsushikagami_1.png

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また明日 またいつか [in a dream]


yuuguredoki.jpg


だんだんと暗くなっていく空を意識しながら
そろそろ帰る時間だなと思っている

だけど名残惜しくて
「そろそろ帰ろうか?」がなかなか言えなかった子供時代

「また明日ね」と約束して
満ち足りた気持と一緒に歩いた帰り道
どれだけ時間が経過しても鮮やかに蘇る夕暮れ時の幸せな記憶 


yuuguredoki_1.jpg

その頃よく遊んでいた友達と夢の中で再会した

実際には連絡を取る術もなく
もう会うことは出来ないだろうと思っているのだけれど
ふとした瞬間に思い出し 会いたいと思っている人だ

夢の中では思いもよらない形で再会していた
どういう訳か
それが夢の中である事に気づいているのだけれど…

またいつか こんな風に会えるのではないか?と
思わず期待してしまう幸せな夢だった

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オモロイ子ちゃん [in a dream]


ある日 とてもユニークな子供と出逢った。
その子は3歳くらいの男の子で
おじいちゃん・おばあちゃんと一緒だった。

場所は郊外によくある大型のスーパーマーケット
ちょっと離れた場所からじじ・ばばが 
「そろそろおうちに帰ろうよ~」と声をかけ
孫が自分達のもとに歩いて来るのを待っている。

しかしその子は「ヤダ!ここがぼくの到達点なんだからっ!」と答え
意志の強そうな瞳でまっすぐにじじ・ばばを見据え
しゃがみこんでその場から動こうとしない。
じじ・ばばは内心困っているのかもしれないが 
その子の気が済むまで待つつもりのようだ。

一緒に居た夫がすかさず「到達点?!」と突っ込みを入れる。
なんて面白いことを言う子なのだろう?
すごく真剣で そこが自分の到達点だから動けないと思っていて
全身でじじ・ばばに自分の意志を伝えている。
私達はクスッと笑い、そのやりとりを楽しく見つめていた。

何故か私は あ!またこの子と夢の中で会った!と感じている。
自分が今、夢の中に居ることと
その子と前にも会ったことがあることを知っているのだ。
そして ”この子は私だ” とも感じていた。
自分が自分を見ているような感覚だった。

私の中にもその子のようなユニークな感覚を持つ子が住んでいる。
オモロイ子ちゃんだ。
でも普段はあまり表に出てこない。
なぜなら、あまり大っぴらに出ていくと
人に笑われたり否定されたりすると思っているからだ。

その子を愉快な気持で見つめていた私は
その子みたいな私の一部分をもっと大切にしてあげよう
もっと表現できるようにしてあげようと思っていた。
そしてオモロイ子ちゃんが出てきたら楽しそうだなぁ♪と
ワクワクした気持になっていた。

しゃがみこんでしまったその子の意志を尊重して
せかさずに待ってあげていたじじ・ばばのように
私のオモロイ子ちゃんを慈しみ 
これからはその個性を伸び伸びと表現していくのだと思っている・・・

そんな夢を見た。

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