ボディコピー [本]

『何度も読みたい広告コピー』という本に出逢いました。

何度も読みたい広告コピー


どんな本かと言いますと
新聞・雑誌・ポスターなどの広告で
企業や商品のコンセプトや機能等を簡潔に分かりやすく伝えるものを
”ボディコピー” と言うのだそうですが
数ある広告の中からそのボディコピーの優れた作品を集めた本なのです。

そして各ライターさんの作品に込めた想いやボディコピーに対する考えも書いてあります。
それがまた個性的で面白いのです。

私は言葉で何かを表現するということにとても興味があります。
誰かの何気ない一言の中に 
その方ならではのキラリと光る表現を見つけると心が躍り出します。
そういったものの中にその方の素敵な個性や人となりがにじみ出ていると思うからです。
結局のところ私は
それを発した方の内側の世界に触れることに興味があるのかもしれません。

そんな私の言葉に対する好奇心を満たしてくれる素敵なコピーが沢山で
どのページを開いても心をグッと掴まれてしまいます。

ボディコピーの意味をこの本ではじめて知りました。
短い言葉で人の心を惹きつけるキャッチコピーに加えて
簡潔な表現とはいえ 少し長めのボディコピーが
企業の理念や商品のコンセプト等、本当に伝えたいことを補足して
広告は完成していたのだなぁと改めて理解しました。

もちろん言葉だけではなく素敵な写真やイラスト
そういうものがすべて絶妙なバランスで組み合わさってこその名作なのですが…

商品製作側の意図を受けて
自分の感性を通してそれを上手に伝えているコピーライターの方も
写真や絵で言葉以上のことを伝えている方も
それらを最高の形に組み合わせて調和した作品に仕上げる方も
みんなすごいなぁ~!と 
ただただ感激しつつ読み進めております^^

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ぼくらの輪廻転生 [本]

もしも今と違う時代に違う人として生きていた人生が自分にあったとしたら?
そして、今自分の周りにいる人とは何度も一緒に生まれ変わり
様々な経験を共にしながら個々の目的を果たそうとしているとしたら…?


先日図書館で『ぼくらの輪廻転生』(さとうまきこ著)という本に出逢った。
入口付近にあったティーンズ向けの特設コーナーに置いてあったのだ。
何となく気になったので、パラパラと中を見てから借りてみた。
軽やかな語り口調でテンポ良く進んでいく物語を読み進めていくうちに
”これを自分の人生にあてはめてみるとどういうことになるのだろう?”という疑問が湧いてきた。

輪廻転生という言葉を聞くと
宗教を思い浮かべたり胡散臭さを感じる人が多いかもしれない。
私は父の影響もあり
人は何度も生まれ変わっているという考え方を自然なこととして受け入れているが
特に抵抗する気持もない代わりに
その考えを自分の人生にあてはめて深く考えてみたこともなかった。

なんとなくあの時代やあの国が好きだなぁ
もしかしてその時代、そこに住んでいたことがあるのかな?
やけに懐かしい感じがするこの人とはいつかどこかで出逢っていたことがあるのかな?

こんなふうに考えることが時々あったくらいのものだ。
そして、過去の自分の人生や人間関係を知ったとしても
一体それが何の役に立つというのだろう?という気持も持っていた。

それなのに 今回は何故か本を読みながら
自然に自分の人生に引き寄せて考えさせられていた。
そして思いがけず自分の中のある部分を理解する助けとなった。
自分の今の人生で周りにいる人達 特に家族との繋がりを
”どんな課題を持ち越して再び出逢っているのだろう” という視点で見直してみたのだ。

すると、私の中になぜかずっと存在していた
『大切な人を守らなければ…』 という強い思いこみは
いつかどこかで抱えてしまった心残りから来ていたのかもしれないと
素直にそう感じたのだった。
私はその心残りを清算するためにずっと必死になって頑張っていたのだと。

その想いが強すぎて 大切な人を追い詰めてしまったけれど
そのことについて一つの側面からしか見られずに ずっと自分を責めていたけれど
今度こそは絶対に後悔したくないと固く決意をしてきたのだとしたら
大切な人を守り抜くという信念にどうしたって突き動かされてしまうだろうと思った。
持ち越した課題を今回はクリアしたいと強く願って生きていたのだから…

まずはそういう私の気持を認めてあげたいと思った。
ちゃんと理由があったのだ。 

「もうそんなに頑張らなくても大丈夫だよ。
 その時の状況(過去に経験したこと)と今は違うのだから
 もう私が頑張らなくても
 大切な人にも自分で自分を守る力があるって分かったから。
 今まで頑張ってくれて本当にありがとうね。」
 
過去の自分の行動には止むに止まれぬ愛ゆえの理由があったことを心から理解できた時
自分自身に対する労いの言葉が心の底からあふれ出した。
そしてずっと必死に頑張ってきた私の一部分が
そのお役目を終えたことを理解したのを感じた。
もう私は過去に抱いていた心配な気持と心残りに突き動かされて
大切な人を追い詰めることはしないだろう。

過去の人生の詳細(自分がどういう人で何をしていたか等)にフォーカスするのではなく
”この人と再び出逢った目的は?”という視点で現在の人生を見つめたことは
私をずっと持ち続けていた思い込みの一つから自由にしてくれた。

そして、生まれ変わりをベースにしたものの見方・考え方は
今の人生をよりよく生きるために生かされてこそ意味を持つということもこの本から教えられた。

著者のさとうまきこさんも物語の中で伝えている。
今の人生が大切であると。

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