いいこ いいこ [幸せの種]


「お母さん、最近二の腕ちょっと細くなったんじゃない?」

「ううん、お母さんはそうは思わないな。
 他のところは確かに減ったけど、二の腕だけは痩せた気がしないよ~」

「そう? でも顔はスッとしたよね?」

「うん♪ だって暑くてもエクササイズ頑張ってるもん! 」


先日長男がこんな風に声をかけてくれました。
ちょっと嬉しかったな(*゚ー゚*)
細くなった?って言われたからじゃないですよ?
ちょっとした変化にも気づいてくれるまなざしが嬉しかったのです。

そして頭に浮かんだのがこの曲↓



たまにね たま~に~ね ほんとに たまにね
おかあさんも ほめられたい
桜の季節 一度だけとか 
そのくらい たまにでいいんだ~♪

こんな歌い出しなのですが
初めて聴いた時 そうそう、そうなのよ~♪と嬉しくなったものです。
たまには誉められたいと思っているのはお母さんだけでなく
きっと誰にでもあてはまる気持なのではないかと思うのですが
いかがでしょうか?^^

これは私の場合ですが
自分のことをちゃんと見ていてくれる人がいて
痩せた? とか(笑)
頑張ってるね とか
楽しそうだね♪ とか
素敵だね!って誉めてくれたらやっぱり嬉しいです。
(ただし、お世辞は要りませんの。本当に思ったことだけを言って欲しいです^^)

誉め言葉が嬉しいと言うよりも
” あなたのこと、ちゃんと見てますよ”
というサインを乗せて届けられた真心が嬉しいんですよね。
だから私も誰かや何かに対する素敵♪という気持は
できるだけ時を逃さず言葉にして伝えたい・・・
そう思うのです(^^)

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桐島、部活やめるってよ [movies]


いつまでも余韻に浸っていたくて
エンドロールが上がりきるまでTVの前から動けなくなってしまいました。
とは言え、好き嫌いがハッキリ分かれる映画だと思います。
一体何が言いたかった訳?と首をかしげる方もいらっしゃるだろうと思うのです。

そういう私も 随分と変わったタイトルだなぁと思って何気なく息子に話を振ったところ
「やるなら録画しておいて欲しい」と言われたことがきっかけで観た訳なのですが
何の予備知識もなく 特に何も期待せずに観ていたので
不意に宝物を見つけてしまったような衝撃を受けました。
思いがけず、大きく心を揺さぶられてしまったのです。


容姿や性格に助けられ いつも陽のあたる場所にいる人

何をやっても出来る人 

全てを持っているように見える人

人一倍努力をしていても目に見える形ではなかなか結果が出せない人

自分に似た不器用な誰かをそっと見守り切なくなっている人

隅っこに追いやられてしまう人 自らの意志で隅っこに居る人

陽のあたる場所に居る人の近くで少し光を分けてもらっている人

適当に楽しく暮らせればいいと言いながら
実はそんな自分を冷静に見つめていて、自分に言い訳せずにはいられない人

理想と現実のギャップを痛いほど理解しているけれど
それでも好きな事に一心に取り組まずにはいられない人

キラリと光るものを持っているけれど大勢の中では目立たない人

その他大勢の中に埋もれてしまう人・・・ 


当たり前ですが、学校には本当に色々な人がいましたよね?
狭い箱の中で沢山の個性が共に学び、活動していく中で
毎日小さなことから大きな事まで様々な出来事が起きる。
そして、見えていてもいなくても
人の心の中には色々な感情が生じていて
それらが複雑に絡み合って進行していった学校生活。

この映画は
日々少しずつ積み重なり
水面下に存在し続けていた様々な立場の人の想いを
一つの出来事を通して浮き彫りにしていくのです。

それらが繊細かつリアルに描き出されていたので
そうだった!学校ってこういうところだった
そんな気持になったこと、私にもあったなぁ・・等と
男女関係なく様々な登場人物に感情移入してしまい
胸をキューっと掴まれたような痛みを感じる場面が多々ありました。

”見えているものが全てだと思っていたあの頃の自分
だけど本当は見えていないものの方が多かったに違いない”
そんなことも考えさせられました。

この映画のどこに一番心打たれたか・・・
本当はそれが書きたくてたまらないのですが、書けません。
実際にご覧になって感じたことがそれぞれの方にとっての真実であり
それが宝物になる方もいらっしゃると思うからです。


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追記1: 本日(2013年8月28日)19:50~ 
    wowowプライムで『桐島、部活やめるってよ』 が放映されるようです。

追記2: ”通常脚光(スポットライト)を浴びる必要がない人は
    スポットライトの中にいる人よりも、多くの光を発している”
                     ~アラン・コーエン~
     
    
     これは記事をUPした後に届いたメルマガに書いてあった言葉です。
     共時性を感じたので追記いたしました。

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 [雑感]


the key of the gate of dreams.jpg

どうしても辿りつきたいと切望する場所へ通じる道
其処への扉を開く鍵は 
日々の何気ない想いと その想いが紡ぎ出す言葉だ

私が考え 話すことは 
私の現実を創る材料となっている

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舞台と観客 [やまとうた]



my favorite tree_1.JPG
  
    愛犬とテトテト歩く夕暮れの散歩仲間に加わる蝉の音

  涼風に吹かれ目を閉じただ感ず圧倒的な生命(いのち)の輝き

    蝉たちの晴れの舞台の観客となりし我にはたと気づき

   
   
   
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夏のお散歩はものすごく早い時間か
暗くなりかけの時間かのどちらかになるのですが
夕方の場合 いつもの公園に一歩足を踏み入れた途端
あ、境界線がここに・・・!と感じます。

なぜなら
道路脇の歩道から公園の敷地に足を踏み入れると
聞こえてくる音が一変し
凄まじいほどの蝉時雨があちらこちらからやって来て
あっと言う間に私達を包み込んでしまうからです。 
己が命の儚さを知ってか知らずか
”今を生きること” に夢中になっている蝉たちの競演は
何か胸に迫り来るものがあります。

いつもの芝生でお馴染みの樹に挨拶をし
背を幹につけて身体を預けると
たちまち圧倒的な生命の営みに飲み込まれ
大音量の中にあって意識が遠のいていくような感覚を覚えます。
そしてここで繰り広げられているのは蝉たちの渾身の舞台であり
私はその観客なのだと気づかされ ハッとするのです。

ここに居ながらにしてここには居ない
そんなぼんやりとした感覚の中を揺蕩いながら
全身全霊で奏でられる音に耳を澄ましていると
桜の樹もまた舞台の場を提供していることに喜びを感じているのだと伝えて来ます。

もう周りが見えなくなりかけていると言うのに
蝉も樹も自分も
全てが一つになってしまったような感覚に包まれて
それがあまりにも気持よいので
いつまでもそこに居続けたいと思ってしまうのです。

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