喜びは創りだすもの 2 [幸せの種]

昨日の記事のつづきです。

理想の庭づくりをしたいという夢に向かって動き始めたターシャに
息子さんが彼女のための家を手作りしてくれました。
ターシャのオーダーは ”建った瞬間から古びた印象を与える家” だったそうです。
そんな理想の家で彼女が実践してきたのは
かつて理想を求めてアメリカに渡って来た人々のような
なるべく電気などに頼らない、質素だけれど心が満たされる生活でした。

お料理のコツは?と尋ねると「近道を探そうとしないこと」と答えたターシャ
庭づくりも「設計はしない。好きな花を植えていっただけ」と言いながらも
どの植物がターシャの土地で生き生きと成長するかはちゃんと研究していたとのこと。
その上で自分の好きな植物を植えて行ったのです。

はじめての植物を育てる時にはどこに植えるのが適しているかを知るために
あらかじめ庭の三か所に植えて調べるそうです。
好きなことを形にするためには
労力を惜しまずにじっくりと時間をかけて取り組むこと
そして待つことや忍耐も大切だと言っていました。

そんなターシャの庭は一般には雑草と呼ばれてしまう植物と
貴重な植物が隣り合って植えられているそうです。
ターシャが雑草と見なすのは
繁殖力が強すぎて他の植物にダメージを与えるものだけなのです。
なので、草取りにも彼女なりの方法があり
それは鶏のチカホミニーしか知らないそうです。
チカホミニーはターシャが最も信頼していた庭師であり
余計なことは一切せず、指示に従って的確な仕事をするので
彼にしか草取りの助手はさせないとのことでした。

水やりも丈夫な根を育てるために
本当に水を必要としているものだけにあげるため
一日の大半をそれに使ってしまうとのこと。
均一にあげれば楽ですが
植物を一番良い形で生かすために近道をしないんですね。
全ての行動の奥に愛があるのです。

彼女の庭の一角に、一面花畑になっている美しい場所があります。
荒れ果てたじゃがいも畑だった場所に種を蒔き
ルドベキア・デイジー・ヒメジオン・カラスノエンドウなどが咲き誇る花畑を作ったのです。

この花畑も、ターシャにガーデナーとしての人生を歩ませるきっかけとなった
グラハム・ベル自身の話が影響しているのだそうです。
彼はルピナスの種をポケットに入れて持ち歩き、行く先々で蒔いたため
アメリカ中にルピナスが咲くようになったとのこと!
6/19に記事にした絵本、 ”ルピナスさん” のお話と重なっていて驚いてしまいました。

種から育てたことが自慢だと言うターシャの花畑は
根を傷つけないように草取りをする際にも
十分な注意を怠らなかったからこそ美しく仕上がったそうです。

このように、自分が創りたいと思ったものを最大限に輝やかすための努力は決して惜しまない
それがターシャの生き方の柱となっているようでした。

長くなってしまいましたので、もう一回だけ次回へと繋げたいと思います。

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ゆうみ

あら 本当に私とそっくりだわ。
ちょっとびっくりです。

by ゆうみ (2012-06-29 13:27) 

柚季

「近道を探そうとしないこと」、
「好きなことを形にするためには労力を惜しまずに
 じっくりと時間をかけて取り組むこと」。
ステキな言葉ですね。

自分の好きなことに対しては、
真っ直ぐに取り組みたいものです。
by 柚季 (2012-06-29 14:18) 

GAYO

今朝、私は庭の芝生の草取りをいつも通り根っこから、1本1本丁寧に取りました。
が、スタンスは全然ちがいます^^;
by GAYO (2012-06-29 15:23) 

おかぴょん

ターシャさんが素敵な方だということと、

私にはグラハム・ベルの別の偉大さが

とても印象に残りました。

シリーズ、次回も楽しみです!(^O^)/


by おかぴょん (2012-06-29 16:51) 

ともちん

本気でその道を行こうとする人には
環境も後からついてくるのですね。
息子さんが家を建ててあげたとの件が
とても印象に残りました。

『喜びは創りだすもの』の核心に
どんどん近づいていますね。

要領が良くないことのように思えても
苦も無くこなせるのは、本当にしたいことの
途中でもあるからなのかな、と感じました。
by ともちん (2012-06-30 00:51) 

Sizuku

ゆうみさん、こんばんは☆

ゆうみさんもそう思われますか?
素敵な生き方ですね(^^)
by Sizuku (2012-06-30 21:44) 

Sizuku

柚季さん、こんばんは☆

かなり前のことですが・・・
歩くのが好きな幼稚園のママさん達とウォーキングを楽しんでいました。
歩くのが目的であちこち行っているのに
ちょっとしたところでショートカットしようとする私たち。(笑)
例えば車の通りの少ない場所では
横断歩道までのほんの数メートル歩くのを惜しんで
その辺を渡っちゃったりして・・・(^^;

あるときみんなでハッとしたのです。
”あれ?何でそんなに近道しようとしてるの?”って。
急いでいるわけでもなし、歩くのを楽しんでいるはずなのに?って。
そして大笑いしちゃいました^^

という訳で、人って何だか近道をしたがる習性があるのかな?と思うのですが
近道しようとするとその過程で出逢える大切なものも
一緒にカットされてしまうかもしれないと思いました。

>自分の好きなことに対しては、
>真っ直ぐに取り組みたいものです。

柚季さんのこのお言葉、とても素敵で心に響きました^^

by Sizuku (2012-06-30 21:53) 

Sizuku

GAYOさん、こんばんは☆

暑い季節の草取り、大変ですよね…
いつもおひとりでされているのですか?

一本一本丁寧に抜いたけれど、スタンスが違うって(^m^)
思わず吹き出してしまいました。(笑)

GAYOさんだって、ご自分のやり方で丁寧に作業しているのですから
そんなことないですよ~(^^)b

by Sizuku (2012-06-30 22:09) 

Sizuku

おかぴょんさん、こんばんは☆

長い記事を読みに足を運んで下さって嬉しいです。
ありがとうございます(^^)♪

そうですよね!
私もグラハム・ベルの知らない一面をこの番組で知って
おかぴょんさんと同じく強く印象に残りました。
by Sizuku (2012-06-30 22:14) 

Sizuku

ともちんさん、こんばんは☆

いつも記事から感じたことを丁寧に伝えて下さってありがとうございます。
とても嬉しく読ませて頂いています^^

環境が後からついてくるというお話は、まさにその通りだと思いました。
向かう方向をしっかり決め、その道を歩むと決めた思いの吸引力たるや、私たちの想像をはるかに超えるものなのではないか?と思います。

>要領が良くないことのように思えても
>苦も無くこなせるのは、本当にしたいことの
>途中でもあるからなのかな、と感じました。

私もそう思います♪
本当に好きなことがあってそれに専心している人は
そんなつもりが全くなくても、周りの人に何かしら良い影響を与えているような気がします。

どんな小さなことでも好きなことを持ち
それを普通の生活の中で楽しむ人が増えたなら
世界がガラリと変わってしまうような気がします。

by Sizuku (2012-06-30 22:26) 

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